見た目は地味でも骨董品のような風格を備えた器作りを目指しています。

鼠志野茶碗「峯紅葉」手習写し

鼠志野茶碗「峯紅葉」手習写し
鼠志野茶碗「峯紅葉」。
実物はロクロ、ヘラ捌き、削り、釉薬のムラ、焦げ、傾き、どれも絶妙で秀逸。
こんな名品を写そうなんてとてつもない事ですが、美術館で実物を見ながら描いたスケッチと、40年前の本に土門拳さんの写した貴重な写真と、公式の写真とをじっくり比べ合わせて手掛けました。
鼠志野茶碗「峯紅葉」手習写し
裏面。
白化粧土と寄居化粧土を掛け、長石釉を。
作ってる時は常に悩みながらでしたが、結果は意外や意外…サイズ、重量もほぼ同じになりました。
実物に触れることはできない以上、この持った時の重量感がとても感慨深いです。